「重荷を背負った人は最後にはそれなりの雰囲気ができ上がっているもの。よく40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持てという。たしかにずるく立ち回ってきた人は40歳を過ぎたら顔に出る。どんなに金の時計をしたり、大きなダイヤをつけても、重荷から逃げた人は卑しい顔になる。どんなに権力を持っていても貧相な顔なのである。逆にどんなにボロを着ていても、品格のある人というのがいる。30年泥棒をしていれば、泥棒の顔になる。ずるく立ち回って生きていた人はずるく立ち回ってきた顔になる」

著 加藤諦三 人生の重荷を軽くするヒントより一部抜粋