「自信をもちたければ、自分で本当の自分の感情を知ることを禁じてはならない。そのためには一人で旅に出るのもよい。たった一人で旅にでる時、いやおうなく自分と直面せざるを得ないこともあるだろう。たった一人で旅の夜をむかえた時、その夜のしじまの中で、自分の前にはっきりと自分があらわれるかもしれない。昼の間は潜存意識下の自己であったものが、夜のしじまの中で、意識の中にはっきりとあらわれてくるかもしれない。自分で自分の本当の感情を知ることを禁止しないということは、とりもなおさず自分を偽らないということである。自己主張なくして自信はない。自己主張とは自分を偽らないこと。自分から逃げない、現実から逃げない、自己主張をする、自分を偽らない、それらのことは表現はちがっていても結局は同じこと。そして結局は同じことであるこの一つのことを実行しないで、自信がもてるということはあり得ない」

著 加藤諦三 自信より一部抜粋