私は今は経営者として従事してますが、元々はダイレクトセールスでtoC向けの商材を販売していました。いわゆる訪問販売ってやつですね。その頃も一日契約取れなかった日は悩むし、経営者になっても一日の売り上げが悪いと悩みます。その時にいつもやることはここ一週間の自分の日常生活に対する努力、仕事に対する努力を見返してみる。そうすると大体どこかで努力を怠っているのが見えてくる。それを反省してまた努力する、それの繰り返しです。
「イソップ物語に【漁師と大きい魚と小さい魚】という話がある。ひとりの漁師が、海から綱を引き上げて、大きな魚をとった。そして、地面に並べた。小さい魚は、網の目を抜けて海に逃げてしまった。人でも社会的に大きければ大きいほど悩みはある。お金を持てば持ったで悩みはある。ここで大切なものは、大きなことを考えてはいけないとか、大きな希望を持ってもつまらないとはいうことではない。大切なことは、大きな希望を持っている時も、小さなことを大切にしなければいけないということ。小さなことの積み重ねをおろそかにして大きなことをしようとすれば、大きな魚のように網にひっかかる。希望は大きくても小さなことを大切に生きなければ、希望は実現しない。小さなことを大切にするとは、肉体的には毎日、歩くというようなことを繰り返すこと。繰り返しが小さなことを大切にすることの一つの意味である」
著 加藤諦三 一部抜粋