会うたびに職業が変わっている。たまにこういう人がいる。よくよく話を聞いてみても、一貫性がない。あれもこれも色々やり、一つのことを軌道に乗らすこともできないまま、やめてまた違うことを始めている。大人になっても自分探しの旅をまだしている。こういう人達の共通点は現実から逃げているということである。現実から逃げている人とは会話が成り立たない。本質的な会話ができない。現実から逃げるということは努力から逃げているということでもある。本質的解決には努力がつきものである。努力をしないで本質的解決などありえない。現実から逃げていない人は、今のこれが「本当の自分」と思って戦っている。逃げている人は、目の前に見える困難なことから逃げている。自分探しをしている大人は、苦難の道を選ばない。それは夢がないから。エネルギーがないから。毎日が何かおかしい。どの職業につこうが、誰と結婚しようが、生きることはうまくいかない。現実から逃げているから、同じところをグルグル回っている。他に人ははるか向こうを歩いている。