「人間関係の最初は軽いのが原則。最初はさっぱりが当たり前。したがって騙そうとする人は小さな軽いことから始める。しかし絡む人は逆に大きくて重いことから始める。絡む人と騙す人とは違った接し方をしてくる。最初に思い内容の手紙が来た時にはおかしいと考えたほうがいい。これが絡み。いずれにしろ【一貫性のない人には注意しろ】ということ。これが付き合いの鉄則。こういう人に絡まれると、絡まれた人は皆酷い人になってしまう。したがって一貫性を持って人を見るときに、その人は信用される。そのつどそのつどのことで、人を見ている人は、誠実な人からは信頼されない。だいたい世の中で長いこと信頼され、長いこと周囲の人に好かれる人は、物事を面で見ている。人を点で見る人は長い期間をとってみれば信頼されない。人を点で見る人が、長い期間にわたって好かれるということはない」

著 加藤諦三 好かれる人より一部抜粋