「人はトラブルを処理することで、自分の心の中に力を感じるようになる。自分の核の部分が強くなる。どんなに名誉や財産があっても自分の核に力を感じなかったら、いつも周囲の世界に怯えている。その結果ある人は周囲の人々に迎合したり、別の人は攻撃的になったりする。どちらにしろ穏やかな気持ちではいられない。【若い頃の苦労は買ってでもしろ】というのは、この苦労がその人を強くするから。若い頃に苦労をして強くなることが、その人のその後の人生にどれだけプラスになるか分からない。それは財産や学歴よりもはるかに力になる。社会の中で生きていく上で、一番頼りになるのはこの力である」

著 加藤諦三 たくましい人より一部抜粋