大きく分け公的の人間関係と私的の人間関係がある。公的は利害だけの人間関係も含まれる。従って、心の冷たい人と仕事をする場合、情報の交換はするが情緒の触れ合いはしない。利害のみで接する。また私的においては冷たい人との付き合いなどしないので情緒の触れ合いのみとなる。人の心を見抜く力がどうしても生きていくには大切になっていきます。

「やさしい人は、やさしいだけではない。やさしい人は、やさしいと同時に誠実で謙虚。やさしくなれれば、基本的に生きることが楽になる。それは、社会や人を見る視点が変わってくるから。やさしい人は他人の心を一人一人よく見る。どんなに社会的に偉い人でも、その人の心を見る。やさしい人は人を心で判断する。やさしくない人は、他人の心を見ない。社会的に偉いか偉くないかで、権力があるとかないとか、社会的な事だけでみる。そして、その人達と比べて自分に劣等感を持つ。そして、自分も早くそうならないと焦る。人の心を見ないから、ずるい人でも誠意のある人でも、我の強い人でも、やさしい人も皆同じに見えてしまう。すべての人を【社会我】という視点からしか見ない。自分の出世に役立つか役立たないかという事だけで相手を見る。その人が、心の冷たい人か、温かい人かは全く関心がない。どんなに視野の広い人でも、自分の出世に役立たない人は興味がない。視野の広い人から生き方を学ぼうとしない。しかし、やさしい人は、社会的に偉い人とか財産のある人を見て、その人がやさしくなければ【あの人はイヤだ】と思う。どんなに財産があってもつき合いたくないと思う。やさしい人は、人を判断する時に、社会と心の二つの視点を持っている」

著 加藤諦三 やさしい人より抜粋