「過去を捨て今を生きるためにも、前向きな目的が必要。目的がはっきりしていないと、マイナスの感情に流される。自分の終着駅となるような目的があったら、感情に流されない。先が見えないと今の苦しみを我慢できない。先が見えるとは、自分のすべきこと、目的が分かること。目的があれば、毎日の生き方を大事にする。そうした生き方の持続から安らぎが生まれる。気づいた時には、それが何かの形になっている。目的があったら、色々な望みを整理できる。あれもこれも欲しいとはならない。目的がはっきり分かっていたら、【明日も頑張ろう】と思える。目的が分かってなかったら、【こんな仕事をしていて何になるのだろう】と悩む。その目的が見つけられないという人がいる。そういう人は、まず日常生活をキチンとすることから始めよう。そこから自然と目的が生まれる」

著 加藤諦三 本当の自分はどこにいるより一部抜粋