私は仕事の接待でよくキャバクラに行く。一般論としてキャバ嬢は表面ニコニコしているが心の中では舌を出している。お客からお金を引っ張れると思えば、疑似恋愛を仕掛けてくる。当然、お店の担当やボーイも協力してお客様を持ち上げ、転がす。当たり前のことですが、夜のお店はこのようなものなので、本質を見抜けないとたちまちキャバ嬢に転がされてしまう。もちろん、すべてのキャバ嬢がこのようなことをしているわけではない。お客様が受け身で下心があり、金払いがよければいい鴨にされてしまう。キャバクラとかクラブとか夜のお店というのをしっかり理解していかないと、お酒を飲んでいてもつまらないし、トラブルになってしまう事もある。従って楽しいお酒の場にする為には、この人は転がせないなと思わせ、他のお客との差別化を図りキャバ嬢と対応するか、キャバ嬢が転がしてきたら、さらにその下をこちらが転がしながら対応するかのどちらかになりますね。(笑)そして一番大事なことは、ぶら下げられたニンジンが本物か偽物かをまず見抜く必要がある。偽物なら追いかけない。指名もしない。第二に本物だとしたら、そのニンジンを取る実力があるかどうかを知ることです。自分を客観視する。取れるなら指名してください。(笑)

「トラブルは雑草のように強い。採っても、採ってもまた生えてくる。だから大切なのは、トラブルが起きている中で安らぎを得られるような人間になること。【八風吹けども動ぜず天辺の月】の格言通りの心境になること。自然界にいて風が吹かないことを願っても無理である。風は吹く。風がやっと止んだと思っても、また吹いてくる。だから風が吹いても動じない月の心境になること。トラブルを日常と心得る。トラブルに怯えない。強くなること、たくましくなること、それ以外に現実の世の中で安らかに生きる方法はない」

著 加藤諦三 たくましい人より一部抜粋